騒がしい居酒屋などで、周りは楽しく話しているのに自分には全然声が聴こえない。
騒がしい所での会話で、集中してしっかり聴いていても何を言っているか聴こえない。
そんな体験をした方はいませんか?
実はぼくもずっと悩んでいました。
会社での飲み会では、声の大きい人以外の話は聴こえにくくて、話の内容があまり頭に入ってきません。
他には、工場などの騒がしい所にいると、人の話す言葉が聴こえません。
ですが、他の人は難なく会話しているのです。
さらに、電話での会話が聞き取りづらいのです。
でもiPhoneなどのクリアな音声での会話は問題ありません。
会社の電話などの、雑音が多い音質の悪い電話だと、聴こえにくくて困っています。
こんな感じで普段結構困っています。
困っているのですが昔からある症状なので、自分では異変に感じていなくて放っておいていました。
でも、いざインターネットで調べてみるとそういう症例があることを知りました。
「聴覚情報処理障害」というものがあることを知りました。
普通の難聴ではないようだ
ぼくは音楽を聴くのが大好きです。
外にいる時はほとんどイヤホンかヘッドフォンで音楽を聴いています。
通勤途中の電車の中はもちろん、歩いている時もほぼ常に音楽を聴いています。
そして、学生の頃はバンドをやっていたりして、大音量にさらされることも多かったので、難聴になってしまったのかと不安にもなりました。
しかし、別に音が聴こえにくいわけではないのです。
例えば、聴力検査とかでは問題ないですし、インターネット上にあるモスキート音の検査では、年齢相応の高音がしっかりと聴き取れています。
静かな場所で音を聴く分には聴き取りにくいということは起きません。
ただ、周辺に雑音、ノイズが増えると、聴きたい音がノイズに埋もれて一気に聴こえなくなるのです。
カクテルパーティー効果とは
「カクテルパーティー効果」という言葉があります。
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。 このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。 この機能は音源の位置、音源毎に異なる声の基本周波数の差があることによって達成されると考えられる。
出典元:Wikipedia
騒がしくて色々な会話が飛び交っている中でも、人間は聴きたい音声を選択して聴くことができる・・ということをカクテルパーティー効果といいます。
これは、耳で受け取った情報を脳で処理して、聴きたい音声を選択しているようです。
わたしたちの脳が聴きたい音を選び出しているから、騒がしい中でも会話ができるみたいです。
カクテルパーティー効果が働いていない
そんなカクテルパーティー効果という能力が人間に備わっているみたいですが、なんともぼくにはその能力があまり働いていないように思えます。
雑踏の中、騒がしいところ、ノイズの多いところでは、会話が聴き取れないのです。
つまり、音は聴こえていても、その中から聴きたい音声をピックアップする能力に欠けているようなのです。
耳では聴こえていても、脳がうまく処理できていないようです。
聴覚情報処理障害(APD)かもしれない
長年悩まされてきた、騒がしいところで会話が聴き取れない問題ですが、色々とインターネットで調べていたら、ぴったりとくる症例がありました。
聴覚情報処理障害(Auditory Processing disorder, APD)といいます。
聴覚情報処理障害(ちょうかくじょうほうしょりしょうがい、Auditory Processing disorder, APD)とは、聴力は充分にあって可聴音は聞こえているものの、脳に機能障害が存在するために聞こえた音の解釈に問題が生じた状態のことである。
出典元:Wikipedia
まさにこのような症状です!
会社の飲み会と、工場内での会話でいつも悩まされてきました。
「みんなよくこんなうるさい場所で会話できるなぁ・・」と思っていました。
別に病院で診てもらって診断されたわけではないので、素人考えなのですが、まさにこの症状にぼくは合致しているように思えます。
静かな場所では音を聴くことに問題はないのですが、うるさい場所では一気に会話が聴こえなくなるのです。
聴覚情報処理障害(APD)というものの存在は1950年代にはわかっていたようです。
ですが、まだ現代でも研究されている途中のもののようです。
聴覚情報処理障害(APD)だとしたら今後どうすればいい?
どうやら聴覚情報処理障害(APD)というものに症状が似ているとわかりました。
ただ、専門家に診断されたわけではなく、素人がインターネット上で表面的な情報を調べただけです。
そして、インターネット上で調べた限りでは、これの治療法などについては特に記載がないです。
うーむ。
まぁ、こういうことがあるとわかったので、自分でも意識して、聴こえない時は諦める。
聴こえないシチュエーションになった時はなんとか後でカバーしたり、そういう症状であることを伝えようと思いました。
上手にこの症状と付き合っていきながら、今後悪化しないようするにはどうすればいいか、こちらの本がとても参考になりました。
↓こちらはかなりわかりやすくまとめられた本です。APD研究の第一人者の著書です。
↓こちらはより専門的な内容でちょっと難しいです。同じ著者(研究者)です。
↓こちらはまだ読んでいませんがわかりやすそうです。